私のラッキーナンバー

2022年03月25日 19:57

人にはそれぞれラッキーナンバーがあるのかどうかはわからないですが
何となく自分にとってのそれというのはある気もする。
大体の人がラッキー7や、ナンバーワンやら、そういう理由で1とか7とかを好むと思うけれど
何かの出来事や経験で、それ以外の数字を自分のラッキーナンバーと感じている人もいるでしょう。

私の場合は「2」です

なぜ「2」なのかは、私のやっと物心ついた頃、そうですね、おそらく3歳くらいでしょうか
そのころのとある思い出が今もなおずっと深く心に残っているからなのです。

幼少期の記憶はほとんどもう残っていないのに、なぜだかその日その時のことは
今もなお鮮明に思い出せるのです。

そうあれは、叔父の家に家族で遊びに行っていた時
何の用事だったのか、それはわからないけれど、とにかく家族みんなで大竹の叔父の家に行ったのです。

その時、お祭りがあったのをしっかり覚えています。
そのお祭りに、父が私だけを連れて出かけました。
私は父の手をぎゅっと握って、迷子にならぬよう一生懸命歩いた記憶があります。

何のお祭りなのかは覚えていませんが、きっと今見ると大したお祭りではないのでしょうけれど
3歳の頃の私にとってはそれはそれは夢の世界のようでした。
屋台を一通り見てまわり、おそらく色々と買ってもらったのでしょう。

そしてここからが私がいまだにしっかり記憶している部分なのですが
当時のお祭りではまだひよこを売っていたり、ちょっと今ではお目にかかれないアヒルレースなるものがあったのです。
父は基本子供のような人で、ギャンブルは全くしませんが、こういうのを見ると黙っていられない人ですので
「愛、やってみるか?何番が勝つと思う?」
私は元気よく、迷わず言いました。
「2!!」
「よし、じゃあ2番に賭けよう!」
そう言って父はお店の人にお金を手渡し、2番にそれを賭けました。

私ははじめての賭け事にドキドキワクワクしながら
そして私の言った番号に賭けてくれた父の期待に応えたいとそれはもう必死に祈り応援しました。

そしたらなんと、2番のアヒルが圧倒的勝利を収めたのです。

父は大喜びして私を抱き上げ頭を撫で回し、私も喜ぶ父を見て嬉しくて嬉しくて、それはもう自己肯定感に満ち溢れた瞬間でした笑

それからお店の人が持ちきれないほど大量のお菓子やらおもちゃやらを父に手渡し
私たちは意気揚々とそれを持って叔父の家に戻りました。

大量のお菓子を見て家族はびっくりし
父はアヒルレースのこと、私の言った数字が当たったことなど楽しそうに話して聞かせ
私は心の底から嬉しかったのを今でも鮮明に覚えているのです。

若かりし頃の父は手のつけられないほど短気で、キレると家中ひっくり返す人でした。
私にとっては「触らぬ神に祟りなし」の位置付けだったのですが
それでも父のことは大好きで、だからこそこの時、父と二人きりで祭りに出向き
一緒にアヒルレースをして、楽しい思い出を作れたことが今でも忘れられないのだろうと思います。

そして何よりも、父にめちゃくちゃ褒められたことが心底嬉しかったのです。

子供とは、そういう生き物なのだと思うと
息子もいっぱい褒めてやらなきゃと思います笑

そんなことで、私のラッキーナンバーは「2」なのです。

3歳のあの時からずっと、2の数字には特別な愛を感じています。

父はこのこと覚えているだろうか。。
今度会った時に聞いてみたいと思います笑


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